エンジニアで働く現場を巡る人手不足の現状と需要の高さ

日本では、社会全体のIT環境の構築に合わせて、IT人材の需要が今後急速に伸びていくことが予想されています。これはもともと言われていたことですが、新型コロナウイルスの流行がそれに拍車をかけました。今回のパンデミックによって社会のほとんどあらゆるところでIT化の遅れ、「アナログな環境」の問題が露呈したことでIT化の必要性がさらに浮き彫りになったからです。

経済産業省のデータによると2030年にはIT人材が最大で79万人不足するとされています。もう2030年はそれほど遠い話ではありませんから、これから積極的に人材の教育・採用を行っていかないと確実に求められることになります。

そんなIT人材の中核に位置しているのがエンジニアです。ITエンジニアは今やあらゆる分野において必要な人材といっても過言ではありません。

プログラマーのような現場でシステムやアプリの開発を行う人材だけでなく、マーケティングの分野で活躍するセールスエンジニア、さらにIT関連のプロジェクトを管理・推進するマネジメントの分野でもエンジニアの知識・スキルが求められています。

IT環境の構築の根幹とも言えるインフラエンジニアは、とくに人材不足の問題が深刻化していると言われています。

このようにエンジニアの需要の高さは活躍の場が広がっている現状と密接に関わっています。エンジニアが働く場が職種・業種両方で広がっているためより専門性が求められるようになっていることと、キャリアプランを見据えながら働く環境、将来のビジョンを決めていくこととが求められているとも言えるでしょう。